************** 神父様の言葉 ***************

皆様、夏が間もなく終わると思いましたがまだまだ暑いです。お元気でしょうか。

ある町で住んでいたあるおじいさんは古いものが好きな人でした。古いものをゴミに出さないし、あまり使わないこともあると思います。彼が持っていた古い時計の話です。大事に大事に置いてきた時計に小さな割れが入ってしまいました。これを直すためにこの時計を作った会社の連絡先を見つけて手紙を書きました。「私は何年何月作った時計を持っています。これに割れが入ってしまったのです。一つはこれを直していただきたいです。同じような時計を買いたいのですが、あるでしょうか。あるんだったら私の友達のためにも5台買いたいのでよろしくお願いします」。

会社の人は手紙を読んで驚きました。会社の人は返事しました。「お客様の手紙ありがとうございます。何年何月作った私たちの会社の時計を長く持っていることをうれしく思いました。古い時計を直すことができません。私たちも同じ時計を作って売りたいです。でも、会社ではこのモデルを持っていません。貴方が持っている時計を送ってください。あれを見て同じような時計を新しく作ります。よろしくお願いします」。

この返事を見たおじいちゃんは自分の時計の割れをきれいに直して会社に送りました。会社もこれを見て5台作りました。会社から電話がかかって来てこういいました。5台の時計を作りました。古い時計と一緒に送りますのでよろしくお願いします。時計が届きましたので開けて見ると新しい時計にも割れのマークが入っています。電話で会社に聞いて見ると古い時計を見てそのまま作っただけです。

みなさん、社会的に私たちを紹介してくれるのはこのようなマークかもしれません。私たちが変わってもこのマークが変わりません。社会の中で良い人だと人に言われるのは難しく時間がかかります。でも、悪い人だと人に言われるのは、簡単です。私たちは変わって良いことをやって来ても私たちを思い出してくれるのは悪い印です。

聖書の中の最大のアウトサイダー、ユダ。 十二使徒の一人でありながら、銀貨30枚のためにキリストを裏切ったのは何故か。 美術と文学に描かれたユダの像を考察し、ユダの内心に迫る。 誰にでも思い当たる、人を裏切るという行為。ユダがイエスの弟子の一人、彼がやった素晴らしいことがたくさんあると思います。でも彼のマークは裏切ったユダと呼ばれています。みなさん、自分のアイデンティティを失ってはいけません。社会の中で良い人として歩んでいきましょう。
人生に割れのマークが入らないように頑張って行きましょう。

イル神父