イエスキリストの
愛するみなさんへ
                    ヒラン・インディカ

十字架にかけられていた犯罪人の1人がイエス様にいいました。
「イエスよ、あなたの御国においでになるときには、わたしを
思い出してください。」          ルカ 23・42

カトリック教会では、11月というのは亡くなられた方を偲び
ながら特別な祈りを捧げる時です。私たちと親しみがあった方々、
また、自分に祈りを捧げてくださる人が誰もいない方々、そして
すべての死者のために神様の前の永遠の命を願うということは
大きな善行です。
まず、私たちがこのように亡くなられた方々にどうして祈る
のでしょうか。それは、私たちはその亡くなられた方々がどんな
状態におられるかわからない、また、神様の近いところにいるのか、
遠く離れたところにいるのかを知ることができないからです。
そして、その判断も出来ないし、する必要もないでしょう。報いて
くださるのは、神様だからです。ですから、死者のために祈る時に、
一番必要なことはお願いの気持ちです。
「イエスよ、あなたの御国においでになる時には、わたしを思い出
してください。」
私の家族のため、友人のため、そのように願ったとしたら、イエス様は
願った以上の恵みを、考えらないほどの幸せを約束してくださるでしょう。

「はっきり言っておくが、あなたは今日私わたしと一緒に楽園にいる」
                              ルカ23・43

あなたの家族が今日私と一緒に楽園にいる、あなたの友人が今日私と
一緒に楽園にいる、とイエス様が言うに違いない。私たちが信頼を持って
願うイエス様は道であり真理であり、命であるからです。
そして、イエス様を通らなければ、誰も父のもとに神様のもとに行くことが
できないからです。    (ヨハネ 14・6)
イエス様が神様のもとで、あるいは、楽園のところで、私たちの家族の
みなさん、友人たちを思い出しているだけではなくて、一緒にいることは
私たちのこの旅路の目的ではないでしょうか。この目的を亡くなられた家族の
みなさんとすべての死者に与えてくださるようにと、願うことは生きている
私たちにしかできないのです。

「イエスよ、あなたの御国においでになる時には、わたしを思い出してください。」