イエスキリストの
愛するみなさんへ
                          ヒラン・インディカ

イエスは言われた。
「わたしは道であり、真理であり、命である。
わたしを通らなければだれも父のもとに行くことができない。」
                        ヨハネ 14・6
わたしたちはこの御言葉をよく耳にしていると思います。イエス様の
使命と生涯の意味をこの御言葉は強く表しています。聖書の中にある
「わたしは」で始まる7つの言葉の1つであるこの御言葉は、イエス様が
最後の晩餐の時に話された言葉です。イエス様は弟子たちと一緒におられ、
神様からの救いを教えながら弟子たちを力づけるようにしておられた。
しかし全人類に神様の救いを与えるためにご自分の命を捧げて神様の
もとに戻る、ということを理解できなかった弟子たちが質問しています。
特にシモン・ペトロが戸惑っています。

「主よ、どこへいかれるのですか。」         ヨハネ 13・36

「主よ、なぜ今ついていけないのですか。あなたのためなら命を捨てます。」
                           ヨハネ 13・37

このように弟子たちはイエス様を信頼して神様からの救いの希望を持って
いたが、それをイエス様がどのようにしてくださるかが、理解できなかった。
ですから、トマスが代表として質問します。

「主よ、どこへ行かれるのか、わたしたちにはわかりません。どうして、その
道を知ることができるでしょうか。」
イエスは言われた。
「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも
父のもとに行くことができない。」           ヨハネ 14・5~6

ここでイエス様が「わたしは」と言うのは自信をもって納得させるようにして
おられることで、神様の名前を使ってご自分が神様であることを表しています。

「わたしはあなたの父の神である。アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神
である。」神様がモーセに言われました。        出エジプト記 3・6

そしてイエス様がこう言われます。
「はっきりいっておく。アブラハムが生まれる前から『わたしはある。』」
                             ヨハネ8・58

ですから周りからなんの影響もなくご自身が存在するというのが神様です。人間に
なられた神様が同じようにしておられます。それはわたしたちとともにおられる、
ということです。

「わたしは世の終わりまでいつもあなた方とともにいる。」マタイ28・20

「わたしと父とは一つである。」          ヨハネ10・30

と教えてくださるイエス様がわたしたちとともにおられるからこそわたしたちは
神様を知ることが出来るのです。
この時期のわたしたちに道も真理も命も悟らせてくださるのは、復活したイエスさまの
霊、聖霊です。

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*ヨハネの福音書にあるイエスご自身を例えられた7つの言葉。
・「わたしが命のパンである。」ヨハネ6:35
・「わたしは、世の光です。」ヨハネ8:12
・「わたしは門です。」ヨハネ10:9
・「わたしは、良い牧者です。」ヨハネ10:11
・「わたしは、復活であり、命です。」ヨハネ11:25
・「わたしは道であり、真理であり、命なのです。」ヨハネ14:6
・「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。」ヨハネ15:5