イエスキリストの
愛するみなさんへ
                         ヒラン・インディカ

「母マリアは、召使たちに
「この人がなにか言いつけたらその通りにしてください」と言った。
                            (ヨハネ2・5)

花見を味わいながら、春を迎えた私たちもこの新しい季節とともに
新たな気持ちを感じます。教会の中でも、復活のお祝いとともに新たな力、
新たな歩み、新たな命を感じさせられた私たちに、古いものから新しいもの
への霊的な動きを教えているもう一つの方法があります。それは聖母マリアの
月である5月を通して聖母マリアがイエス様から頂いた新しい命を黙想する機会
です。
天使ガブリエルの「おめでとう、恵まれた方、主があなたとともにおられる」
                              (ルカ1・28)
という挨拶を聖母マリアが聞いた時から、ただ神の言葉を受け入れるだけでは
なくて、神のみ言葉であるイエス様をご自分の身に受けられた結果、マリア様が
イエス様の第一の弟子になったとも言えるでしょう。その気持ちを周りのみんな
にも感じさせながら、ガリレアのカナでの婚礼の時にマリア様は「この人がなにか
言いつけたらその通りにしてください」と言われた。

このようなマリア様のイエス様の弟子としての生き方は、人間である私たち
みんなの一番美しい模範だと思います。それは私たちにもっとも力になるのは、
マリア様もすべてのことを理解できなかった人間であったからです。マリア様が
天使ガブリエルに言います。
「どうして、そのようなことがあり得ましょうか。」  (ルカ 1・34)

しかし、マリア様の美しい模範の特徴はどんな時でも神様のみことばを悟らせ
ようとすることです。それは人間であるご自身が考えられない偉大な技を味わって
おられたからです。
「身分の低いこの主のはしためにも目を留めてくださったからです。今からのち
いつの世の人も私を幸いなものというでしょう。力ある方が私に偉大なことを
なさいましたから」                 (ルカ1・48-49)

ですから、神様のみことば、イエスさまが世に来られるためにご自分の身を
ささげられたマリア様がすべてを通してイエス様を示しているのです。イエス様の
一番の弟子として神様のみ言葉を指しているのです。

「この人(イエス様)がなにか言いつけたらその通りにしてください」