イエスキリストの
愛するみなさんへ
                     ヒラン・インディカ
力ある方が私に偉大なことをなさいました。とマリアは言った。
                       ルカ 1・49
10月の7日ロザリオの聖母を記念するようになっている全世界の
教会は、10月をロザリオの月と呼び掛けています。カトリック教会
では、聖母マリアに対しての祈り、ロザリオの祈り、お告げの祈り
などたくさんあってマリア様は神の母聖マリアとも呼ばれていますが、
わたしたちには教会の教えとマリア様の本質を理解するために忘れては
いけないことがあります。マリア様のすばらしさはご自分のすべてを
神様の御手にゆだねられたことから得たのです。

「わたしは主のはしためです。お言葉通りにこの身になりますように」
                          ルカ1・38
神様がマリア様から望んでおられた計画を果たすために、すなわち、
救い主のお母様になるためにご自分ではなんの力も、なんの権威も、
なんの値打ちもない、ということを深く感じていたマリア様が、ただ
へりくだる心と素直な信仰によってすべての人間性を打ち勝つのです。
ですから、マリア様の賛歌でこういえます。

力ある方が私に偉大なことをなさいました。とマリアは言った。

ですから、マリア様の栄光といえるなら、そのすべては神様の栄光その
ものです。それは神様の栄光にしかなりません。その神様の栄光を強く
表すようになったのは、マリア様がご自分のすべてをなくして、その
代わりに神様の身になったからです。自我を捨てたことによって、神様の
美しい身と愛を表すために、なんの害もなかったということです。
ですから、マリア様は無原罪の聖マリアとも呼ばれ、被昇天の聖マリア
でもあるアベマリア 恵みに満ちた方、全教会の母です。ですから、
教会はこの母とその御子である救い主イエス様を分けて教えることも、
祈ることもできないのです。ロザリオの祈りの中でも、母であるマリア様に
祈りながら救い主イエス様の生涯を黙想します。ロザリオの祈りがわたし
たち一人一人を照らし神様の栄光にも預からせてくださいますよう。

力ある方が私に偉大なことをなさいました。とマリアは言った。