イエスキリストの
愛するみなさんへ
             ヒラン・インディカ

 父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒に
 いるようにしてくださる。                     
                   ヨハネ14・16

現代社会は、もので満ち溢れて何の渇きもないように見える
かもしれないけれども、実際、人間の心はどうなってきて
いるのでしょうか。多くの方々が一人ぼっちになってしまった
怖さと寂しさの中で、一緒にいてくれるなにかを願っていると
いわれています。一緒にいてくれるものを探しているということは、
自分の存在感を認めてくれるものを探しているということでしょう。
ですから、一緒にいてくれるためにふさわしいと考えられるのは
家族、友人、あるいは自分を少しでも知っている方だといえます。
知らない方と一緒にいることによって、怖さと不安が多くなる
ばかりです。そうであれば、だれよりもわたしたちのことをご存じで
ある方が、いつもわたしたちとともにいてくださる、という約束は
どれほどのよい知らせになるでしょう。それは、自分の何もかもを
なくしてしまって存在感をなくしてしまったような方にとっては、
これ以上の救い、また、知らせはないでしょう。

 父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒に
 いるようにしてくださる。

この弁護者という方が「パラクレートス」「そばに呼ばれたもの」
あるいは「助け主」とも呼ばれている唯一の三位一体、神様そのもの
の三番目の聖霊です。その偉大さを使徒パウロがこう宣べ伝えています。

「ああ、神の富と知恵と知識のなんと深いことか。だれが神の定めを
究め尽くし、神の道を理解し尽くせよう。」
                  ローマの信徒への手紙11・33
そしてこの弁護者、あるいは聖霊がわたしたちと一緒にいてくださる
理由はイエス様が教えてくださいます。

「弁護者、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊が、
あなたがたにすべてのことを教え、わたしが話したことをことごとく
 思い起こさせてくださる」           ヨハネ14・26

ですから、時のしるしを読み、理解し、悟るために心配と不安を乗り越えて
幸せと喜びを見いだすために、わたしたちの信頼できる助け主と言えば、
一緒にいてくださるこの弁護者なのです。

 父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒に
 いるようにしてくださる。