イエスキリストの
愛するみなさんへ

                       ヒラン・インディカ

ご復活おめでとうございます。

「わたしは世の光である。
わたしに従う者は暗闇の中を歩かず命の光を持つ」 (ヨハネ8・12)

 
イエス様の神性と使命を表すこの言葉は復活節を歩んでいるわたしたちに
大きなメッセージだと思います。光というものがわたしたちにどう必要に
なっているのでしょうか。具体的なものとして見ることができるのはこの
光があるからです。いろいろなすぐれたものに恵まれていても光がなければ、わたしたちがそのものを味わえないだけでなくわたしたちとそのものとの関係も薄くなってしまうのではないでしょうか。そして光があるのにわたしたちがその光を受けることができなくなっていたとしたら、光の大切さを
知らないことになってしまいます。ですから、この光が私たち一人一人に
大きな影響を与えていると思います。
わたしは世の光である、と教えてくださったイエスさまは霊的なもの、
目に見えないすべてのものをわたしたちに見せてくださる天地の光です。
ですから、誰であってもイエスの光を受けられるし、それによって人生の
歩みに特徴を感じるようになると思います。そう考えると、わたしたち
みんなが神様の恵みをいただいている、ということは当然です。でも、
もしかしたら、具体的なものを当たり前と思ってしまうように神様の恵み
も当たり前と思ってしまい、いつくしみ深い御父、と呼ばれる神様に直接
触れた、という感覚がないかもしれません。それは、わたしたちに信仰が
ないということよりも、ものにあふれている今の時代がなんでも手に入れ
やすくなっているから、その目で神様からの恵みのことも見ているから
ではないかと思います。
ですから、世の光であるイエス・キリストがなければ、神様からの恵みが
隠れたままです。イエスさまが世の光として来られたことで、神様の栄光を
表すために万物を照らすばかりではなく、わたしたちひとりひとりの人生の
中で知らないままになっている恵み、隠れていて感じなかった恵み、また、
当たり前と思ってしまった恵みを照らす光です。それは復活の光です。
ですからイエスさまは言われました。

「わたしは世の光である。
わたしに従う者は暗闇の中を歩かず命の光を持つ。」