私たちのもとを去って神様のもとに召された方々のため、特にコロナで命を失った皆様のためにお祈りを捧げたいと思います。

私たちの人生の経験の中で一番重い体験が「死」であるということは、言うまでもありません。特にコロナ禍で、全世界があまりにも身近に感じている「死」は、私たちの人生を混乱させる問題でもありますが、同時に人生の価値を深める解答でもあると思います。死に対して、私たちの目線によって、人生そのものをありのまま味わえるようになるとも言えます。

しかし、死に対して不安と怖さを乗り越えるまでは、実際、人生を味わう心のゆとりを持てるのは難しいでしょう。使徒パウロの言葉が私たちに心のゆとりを与えて下さいますように。

「この朽ちるべきものが朽ちないものを着、この死ぬべきものが死なないものを必ず着ることになります。この朽ちるべきものが朽ちないものを着、この死ぬべきものが死なないものを着るとき、次のように書かれている言葉が実現するのです。“死は勝利にのみこまれた。”](1コリント15.53-54)。