**************   自己紹介   **************

あらゆる小さな笑顔が誰かの心を動かすことができます。誰も幸せに生まれませんが、私たちは皆、幸せを生み出す能力を持って生まれています。

誰でも与えれば与えるほど、自分も受けることができます。司祭として日本で初めて働いた場所です。私にとってはすべてが新しい経験でした。2年間日本語の勉強をして、これから日本の教会で働くことができるかと考えました。

 

皆様、はじめまして、アントニサーミ・イルダヤラージと申します。アントニサーミは苗字でイルダヤラージが名前です。インド出身です。2002年12月3日に叙階され司祭になりました。司祭になるためには一般の学校を卒業してから大体10年間専門的な勉強をします。私の場合はインドとスリランカでそれぞれ5年、哲学と神学の勉強をしました。司祭になって2年間インドの教会で働いたあと、ローマの本部から「宣教師として日本で働くように」という知らせが届き、日本に派遣されました。

 

2004年8月31日始めて日本の地を踏んだのは名古屋でした。この日から2年間日本語学校へ行って、日本語の勉強を続け、少し話せるようになりました。その後兵庫県の伊丹教会で1年働きました。とにかく毎日なるべく多くの人と話すことを心がけました。

 

高知に赴任したのは2008年、すでに13年、高知市の中島町教会で主任司祭として働きました。そして、私の日本語が上達したのかどうかわかりませんが、13年間の間高松司教区カトリック人権を考える委員会の委員長になり、また部落差別に対する人権問題にも取り組むことになりました。同時に正義と平和委員会、カリタスジャパンという慈善的な活動もしていました。中島町教会は幼稚園が併設されていますが、ここの高知聖母幼稚園と安芸市にある海の星幼稚園の園長も務めていました。そして10年前から教誨師という大切な役割も担うことになりました。私は過日の理事会にて、当学園の理事長に選任されました。2021年4月から暁の星学園理事長・暁の星幼稚園園長として勤務することになりました。

 

出会いを大切にし、人のため、社会のために尽くしていきたいと願っています。生きていると人生は面白いものです。幸せで満足できる生活をしたいなら何かしないといけません。大事にする順番をつけるなら、第一に自分自身です。多くの人たちは自分のことを後回しにする。なぜなら、自分のことを優先するのはわがままだと思うからです。人の世話をすることも大事です。でも、その前に自分のことをよく考えた方がいいと思います。「あなたはどなたですか?」

発見してください。何もしないで充実した生活はおくれない、そのために必要なものがあります。計画を立ててこれを守ったら、あなたの本当の姿がわかります。

たいていの人たちがゴールに向けた計画と夢をはっきりさせたくないようです。どうしてかと言うと、守るのが難しくて挫けてしまいそうだからです。そこで、自分の大事な人生をよく考えたほうがいいと思います。あなたにとって何が一番大事ですか?ダイエットをしてやせることですか?〇〇をとりたいですか?連れ合いや子供たちと一緒に過ごす時間ですか?理由はいろいろあるでしょう。思い出すために計画を考え直してください。計画を守るために期限を決めてください。現実的な期限は必要です。一週間で10Kgやせたいと思って運動するのは危険です。それは非現実的です。毎日時間をとって自分の計画を振り返って、あなたにとって何がどれほど大事なのかを考えてください。大事なことはわかっています。でも「どうして大事なのか?」これがわからないと計画を立てることも守ることも難しいでしょう。

幸せと言うのは本当に人それぞれ違うし、目に見えないものです。だから私たちの生活でいつも小さなことにも喜びを見つけて感謝の気持があれば幸せです。そんな中で特別な嬉しいことや楽しいことがあったら、どれほど大きな幸せでしょう。

イル神父