************** 神父様の言葉 ***************
皆様、夏が終わって秋に入りました。いかがお過ごしでしょうか。
さて、タイタニック号が海に沈む前、近くに3隻の船がありました。
一つはサムセン号という船。7キロメートル離れていました。タイタニック号から発せられた「助けてください」との白い光を見ました。でも、この人たちは海にあるシールという動物(アザラシ)を密漁するために来ていました。助けに行ったら自分がつかまってしまうと思い、違う方向に逃げてしまいました。
私たちも、時に、この人たちと同じように自分の罪の行いにとらわれ、苦しんでいる人々を助けようとしないかもしれません。
二つはガリフォーリニア号という船。14キロメートル離れていました。この船もタイタニック号からの、「助けてください」との光を見ました。助けに行きたいと思いました。でも、行く手は氷が張り詰め、暗かったので、港に戻って次の朝行こうと思いました。
私たちも、何かの理由を作って、困っている人たちをすぐ助けに行かないこともあるでしょう。
三つはカーパティア号という船。88キロメートル離れていました。この船の人たちもタイタニック号からの、「助けてください」との声をラジオで聞きました。すぐに、この船の船長はひざまずいてお祈りしました。「神様、助けに行く道を教えてください!」と祈ってから、タイタニック号に向かって危ない氷の道を通って行きました。750人を助けることが出来ました。
皆様、誰かを助けようとすると、それを邪魔するいろいろな障害が出てくるかもしれません。いろいろな壁を乗り越えて困っている人々を助ける人の愛は素晴らしいです。神はこの人々を祝福されます。日本は災害の国なので出来るだけ困っている人々を助けましょう。いつか私たちも助けてくださいます。
お祈りしております。
イル神父